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ちょび之助の戯言におつきあいを。

地上から消えた動物

毎年夏になると「読書感想文を書きたい」と大人になってから思うようになった@chobinosukeでございます。子供の頃は一番面倒くさい宿題だったんですけどね。

高校生だった頃、池袋の大型書店で…何処だったかは忘れた。リブロだったのかなぁ、(今のでは無くパルコの)三省堂だったのかなぁ、芳林堂だったかなぁ…初めてハヤカワ文庫の棚を見た。角川、新潮、文春などの町の書店さんにある文庫の棚とは違って見えて、「何か違うぞ。こんなの読んでるヤツはいないよな」と言う優越感をここで覚えました…厨二ですねw。その時はSFを見てスルーしていたのだが、何年か後の夏に出会ってしまったのだ。そう、読書感想文推しって奴で平積みしていたのです。

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地上から消えた動物 [ハヤカワ文庫]

先ずはこの表紙、これにやられました。ドードーが滅びているのは不思議の国のアリスに出てくる事で知っていたが、この鳥に魅了されるまでにはなっていなかった。読んでみて、「えっ?食ってたの?しかも家畜化もせずに」が感想だ。大航海時代は現代から見ればホント野蛮です。

日本でもニホンオオカミが人間の所為で絶滅している。上野の科博には剥製が残っていて、とても獰猛には見えないのだが…今の生態系が崩れているのも狼がいない事が関係しているだろうし、無駄な開発もされずに済んだ筈だ。

"人間は歴史から学ばなくてはいけない"と教訓になったのはこれを読んだ時からだった。この先もきっと多くの動物・植物・昆虫を人間は滅ぼしていくのだろう。その前に人間が滅んでしまうのかもしれないが。

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今週のお題「読書感想文」
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後付:
購入して30年ぐらい経って、すっかり劣化しているな。

後付2[2020.09.25]:

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ニホンオオカミの剥製(国立科学博物館)

やっと写真見つけた!こんな感じで可愛らしいんですよね。